
2023年度 第49回高崎まつり
主人公 ~一人ひとりの高崎まつり~
高崎まつりは神仏の信仰に基づいたものではなく、市民が参加して楽しむことを目的とする、市民が主人公となって作り出す市民のためのまつりです。市政75周年の1975年はオイルショックの影響が深刻だったことから、市では全ての山車を行列させるような大規模なまつりは記念事業として行わない方針でした。しかし、市民からは山車を引きたいという要望が絶えませんでした。そこで、市内青年団体が「高崎ふるさと祭り」と名付け、まつりを成功させるべく中心となって奔走し、従来の商業目的・観光目的のまつりではなく、市民の誰もが参加でき、参加した人々が連帯感を持てるようなまつりを開催することができました。そして、1985年の第11回目から「高崎まつり」と名称を変更し、2023年で第49回を迎えます。直近の3年間は新型コロナウイルス感染症の影響で第46回は中止、第47回は大花火大会のみの実施となってしまいましたが、第48回は山車・神輿・花火・技能祭の全てが揃った高崎まつりを開催することができ、まつりを楽しみにしている多くの市民と3年ぶりの再会を果たすことができました。
私にとって小さい頃から高崎まつりは、山車や神輿の巡行、そして花火を楽しむ夏の思い出の一つでした。今思うと小さい頃から高崎まつりを楽しめていたのは、当時の実施本部の方々、青年団体の方々が市民のために陰ながら努力されていた賜物だったと感じています。
今度は私たちが時の実施本部の方々と同様に、これからを担う子供たちと市民、一人ひとりが主人公となって楽しみ、最高の夏の思い出を作ってもらえるように、全力で高崎まつりを実施する番です。今まで紡がれてきた高崎まつりを更なる未来へと繋いでいきましょう。
結びとなりますが、各青年団体から高崎まつり実施本部へ出向者を輩出していただくにあたり、出向者そして各青年団体の全員が主人公として輝き、共に切磋琢磨し、強い絆で結ばれ共に成長できる実施本部を作り上げていくことをお約束いたします。
第49回 高崎まつり
実施本部長 廣瀬 一真